世界一寝ていない!
看護師の育児背景は、実に過酷な状態と言えます。知れば知るほど応援したくなる存在。看護師は業務以外にも常に医学について勉強する必要があります。それは、子育て中・独身・新人関係なく、看護師の求人に応募したその日から襲いかかってきます。
ある新聞の朝刊コラムの冒頭にこんな問いかけが載った。
職種は「現場総監督」です。
原則一日24時間の勤務。
年間365日、休暇はありません。
食事をとる時間はありますが、他の同僚が食べ終わってからです。
徹夜で働く場合もあります。
サラリー?無給です。
さて、世界で一番大事な仕事ですよ。やってみる気はありますか?
賢明な方は、もうお気づきでしょう。その朝刊は5月の第二日曜日の朝に配達された。
この日は母の日である。冒頭の職業は、女性の仕事の中で一番過酷な労働条件である。それは「母」という職種だ。
そういえば、亡き母を思い出せば、実によく働いていた。朝早く起きて朝食の用意から深夜におよぶ洗濯。睡眠時間は、5~6時間だったようだ。だから、若くして亡くなってしまったのだろう。母の日の朝、亡き母を思い出して、あらためて母親の深い愛を確認した。ところで、最近、日本の働く女性は、世界一寝ていないといわれる。しかも、働く男性よりも寝ていないらしい。これは、「イクメン」という言葉だけが踊っている男性の「家庭進出」が、相変わらず進まないのも一因だとされている。最近の女性は、子どもを生んだ後も育児休暇をとって、職場復帰する女性が増加傾向にある。あるデーターによると、正規に働く女性の育児休暇をとる率は84パーセントで、育休後仕事に復帰する率は、実に95パーセント近くいるらしい。
正規に働く女性の現状は壮絶だ。会社を終えるや、子どもを保育園まで迎えに行き、夕飯の支度をしながら、子どもの面倒をみる。食事後ホットする間もなく、子どもをお風呂へいれ、寝かしつけたと思う頃、夫が帰宅。夫の世話をしながら、会社から持ち帰った仕事を処理。女性の仕事は、男性のように会社だけではない。母であり妻である。トリプルワークが、彼女たちの睡眠時間を奪っている。過労死を心配するのは、むしろ夫より妻の方かもしれない。